11月の建設業 労災リスク①
11月の建設業における労災事故のリスクと対策
11月に入り、徐々に寒さが厳しさを増してくる季節です。
この時期、建設業界では労働者の安全を守るために特別な注意が必要です。
本記事では、11月における建設業の労災事故のリスクと、特に冬に特有の事故を防ぐためのポイントについて解説します。
労働者の安全を最優先に考え、この厳しい季節を乗り切るための対策を紹介します。
1. 11月の建設業における労災事故の現状
【労災事故の種類】
建設業は、他の業種に比べて労働災害の発生率が高いことで知られています。
特に、墜落・転落、重機による事故、作業中の挟まれなど、さまざまな事故が報告されています。
11月は特に天候が不安定になるため、事故のリスクが高まります。
たとえば、雨や雪が降ることで地面が滑りやすくなり、作業中の転倒事故が増加することが懸念されます。
また、建設現場では高所作業が多く行われるため、これらの危険が組み合わさると、さらにリスクが増します。
【11月の特性】
11月は、秋から冬への移行期間であり、気温が急激に下がることが特徴です。
この時期、特に朝晩の冷え込みが著しく、また昼間は休憩中に油断してしまうことも多いです。
寒さによる体調不良や集中力の低下も、労働者の安全に影響を与える大きな要因となります。
このため、建設業においては11月の気候特性を考慮した安全対策が必要です。
2. 冬特有の事故リスク
【滑落・転倒のリスク】
冬になると、特に注意が必要なリスクが滑落・転倒です。
雨や雪が降った後に残る水分が凍結し、地面が滑りやすくなるため、特に注意が必要です。
建設現場では、材料や道具が散乱していることが多く、普段以上に足元に気を配る必要があります。
また、作業員が手を使うことでバランスを崩すこともあるため、十分な注意が求められます。
このリスクを軽減するためには、現場内の環境を清掃し、特に滑りやすい場所に対しては警告表示を設置することが重要です。
そして、各作業員に滑り止めの靴を着用させることも助けになります。
【低温障害のリスク】
低温障害も冬に特有のリスクです。
長時間寒い環境にさらされることで、体の血行が悪くなり、凍傷や低体温症を引き起こす可能性があります。
特に、手や足、耳、鼻などの末端部位は凍傷になりやすいため、十分な保護が必要です。
また、寒さによって労働者の判断力や反応速度も低下し、事故が発生するリスクがさらに高まります。
低温障害に対処するためには、作業中の休憩を適切に設けることが重要です。
また、作業員に対して防寒具の着用を徹底させ、その状態を定期的に確認することも必要です。
少々長くなってきたので、
次回、3. 労働者の安全を守るための対策 をお伝えします。